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プロヴァンス・ダジュールへようこそ

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フランスお水事情

フランスの真実
La france en vrai


ひまわりライン


Pin フランスお水事情

土地が変われば水も変わるとはよく言ったもので、フランスの水は日本とは異なります。
オミズ事情ではないですよ~、念のため(笑)。

日本は軟水、フランスは硬水。
硬水とは何ぞや、ということで辞書を引いてみると。

硬水 こうすい:カルシウム塩を多く含む天然水。(洗濯、飲料に不適)ー国語辞典

カルシウム塩って何でしょう?
専門的なことは詳しくないので追求しないでくださ~い、でもカルシウムなら骨に良さそうなのに・・・?

硬水はフランス語で eau calcaire 、
calcaire は石灰、つまり石灰質を多く含む水とでも訳しましょうか。

・・・フランス人は結構へーきにみんな飲んでいて、
おじいちゃん「この水を飲んで80年!ピンピンしとるわい!」
友人「とりあえずワタシ、病気知らず。元気に見えるでしょ?大丈夫じゃない?」
主人「おじいちゃんを見ろ!・・・確かに結石にはなったが・・・」
主人の母「できるだけ飲むべきではないわね!」

・・・あれあれあれ??
つまりフランス人にも水道水を飲むことに不安を感じる層があるということ?

pidooが初めてフランスへ長期滞在することになった時、水に対する疑問は一切持っていませんでした。
衛生面では100%問題のないフランスの水道水、じゃあ、それでいいじゃない。

ところが!
ホームステイ1回目の洗濯後に戻ってきた白い下着たちが心なしかグレー?
2回目には白いTシャツも確実にグレー!
3回目には薄いピンクやイエローの下着までグレー!!

しかも。
小学校低学年から強度近視+乱視のpidooにとってハードコンタクトレンズは必需品。
日本に居るときのように普通に洗浄液で洗って、水道水で流して保存液で一晩眠らせる毎日を送り6ヶ月目。
ゴロゴロ、不快感が痛みに近くなり眼鏡屋さんで検査してもらえば、
「かなりキズついてますね~、えっ?まだ2年しか使ってない?変ですねぇ~」

ここで気付かないpidoo。
そんな細かいコト気にしてたらフランス生活なんてやっていけません!
・・・じゃなくて、個人差があってですね、私の場合はその程度で済みましたが人によっては

*シャンプー後に髪がゴワつく
*洗顔直後の顔のツッパリ具合が尋常じゃない
*シャワー後、皮膚の渇きが激しく、白い粉をふき、ひびわれも


等、明らかに身体への変化があるのです。

2004年1月現在、在仏5年のpidooにもようやくそういった変化が。
これはまずい。
このままだとお肌はおばあちゃんのようなゾウ足(カサカサ、ひび割れ)に、
髪はフランス人のようにうねりパサつき(失礼!)、
中年を過ぎた頃には結石手術!??
(注意!結石に関しては推測しているところが多く不確かな私的意見です)

ではここで少しでも状況を改善するための解決法を。

洗濯機には必ずCalgonカルゴン!(商品名)
とにかくスゴイ!

Calgon1

硬水に含まれる石灰質を分解する専用剤、スーパーでお求めいただけます。
(まわしモノではないですよ~)
石灰から衣類だけではなく洗濯機も守ってくれます。
石灰のこびりついた洗濯機は寿命も短くなるので不経済。

次にコンタクトレンズ。
pidooは水洗いのいらないソフトレンズに変えました。
フランスではハードレンズ利用者は全体の5%ほど。
フランス人は痛がりだからとある眼科医は言っていましたが真実やいかに。
よって売店で見かけるハード用洗浄液や保存液の種類も数も少なさにも辟易しておりこれは好都合。
ハードレンズは乱視を完璧に矯正できて良かったのですが最近では乱視も矯正できるソフトレンズも出回っています。
他にも気になる点はありますが、
・・・アレルギーがあるので酸素を透過するハードにはソフトは断然かなわない、とか。
まあ、背に腹はかえられない?・・・
それでもハードレンズを使いたいという方は洗浄後のすすぎは水道水でなく薬局で購入できる生理食塩水で洗うこと!

さらに、これは基本中の基本。
石鹸、ボディシャンプー、シャンプー、リンス、洗顔フォームなど
水が必要な洗剤類は現地調達のこと。

フランス製には石灰を分解する成分が入っているが
日本製は軟水用にできているため石灰の悪影響をモロに受けることになる。

そして、
シャンプーの回数を減らす。しかしトリートメントの頻度を増やす。

入浴後はすぐにボディーローションを体中に塗りたくる。

洗顔後はアヴェンヌやエヴィアンなどの霧吹きスプレーをし化粧水・乳液でお手入れ。
・・・「肌荒れがひどい場合は洗顔をしない」と皮膚科のお医者さんも言っています。
ふき取りシートなどでメイクを落とし、霧吹きスプレーですすぎ、いつものお手入れが良いでしょう。

そしてこれがなかなか実行できない、飲料水をミネラルウォーターに変える。
つまり、お茶を淹れるお水も、お米を炊くお水も、スープを作る時のお水もぜぇ~んぶ、ミネラルウォーター。
フランスで少しでも生活したことのある方なら
お湯を沸かした後の鍋ややかんの底に、白い、硬い石が蓄積していくのをご存知だろうと思います。
あれ、当然体内にも入っていくことを想像したら・・・。 (ミネラルウォーターでもたまるんですけどね)

フランスに恋焦がれて来てしまった以上、しょうがないですね。
他にも日本にない楽しいコトがたくさんあるのだから気にしない、そういうもんだと言い聞かせましょう。
しょうがないとあきらめられないほど体の状態が悪化してしまったら。
無理をせず、健康第一!縁が無かったとあきらめ軟水の日本へ帰りましょう。



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